月と陽 月の気持ち

月と陽の10年目の別れに至るまで 

(過去)陽の気持ちを確かめたかった

【過去のお話】


不安に支配されるようになった私は
次に会いに行く時の
飛行機のチケットを陽にお願いした


お付き合いして、一番初めに会いに行く時に
陽はチケットを取って、私の家まで送ってくれた


それ以降は自分で出して会いに行って
向こうでかかる費用は、陽が全部出してくれてたんだけど


今回は、どうしても陽に飛行機の手配をしてもらいたかった


今度、そっちに行く時のチケットを陽ちゃんが取って送って欲しい


陽の気持ちを確かめたかった



陽は大きくため息をついて



もう無理だよ
終わりにしよう



ごめんね チケットは自分で取るから ごめんね


そういう事じゃないから。もう疲れたよ


本当、ごめんなさい。昨日もごめんなさい


いや、もう本当、無理だと思う



目の前にいる 月の事は大好きだけど
月の事を構ってあげられない時の 月は好きじゃない



もう何も言えなくなってしまった・・・


ただ、ただ涙が出て


怖い怖い・・・いやだいやだと言った



今度の連休は、俺がそっちに行くから
ちゃんと話をしよう
こっちに置いてる 月の荷物も持って行くから



涙が止まらなかった