【過去の話】

次の日、また彼から着信があった

昨日の着信が残っているのに
私からかけ直さないことが何を意味してるのか
わかるはずなのに

二日続けてかけてくる陽に
私は正直、イラついた

そして、電話に出た

はい

月？久しぶりだけど・・・元気にしてるかな？

元気にしてます（敬語）

そっか・・・良かった

電話、どうしたんですか？（敬語）

月　どうしてるのかな？と思って・・・

○○さんは、どうしてましたか？
仕事は頑張ってますか？（敬語）

仕事は頑張ってるよ

そう・・・良かった

月は・・・彼氏できたかな？

・・・うん
○○さん(陽の苗字）は彼女は？

うん、まぁ・・・いるよ

そっか
じゃあ、何で連絡してきたの？
彼女に悪いと思わないの？

そうだね・・・

でも、月が　どうしてるのか気になって
ずっと気になってた・・・

彼女がいるのに・・・
もう連絡してこないで！！

遠くから幸せを祈ってるから
もう連絡してこないで！！！

そうだね・・・ごめん
月、元気で・・・

○○さん（陽の苗字）も元気で

じゃあ

私の中で陽とのことは
もう思い出さないことに
縁がなかったんだと

そもそもが
出逢うはずじゃなかったんだと

もう二度と会うことはない

私たちはもう繋がることはない

私は携帯から
陽の連絡先をすべて削除した

それから１３年後・・・

私と陽は
この時の事を
後悔することになる・・・

この時、もっと素直に
お互いの気持ちを
話せていれば・・・

悔やんでも悔やみきれない・・・

でも、もう過去の話

月